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プロトタイピングワークショップ

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アイデアを出し合っているところ

8月8日、Fujitsu Digital Business College『デザイン思考コース』にて
プロトタイピングワークショップをさせていただきました。

3人から4人でチームを作り、
チーム毎にテーマを決めて各自でオートマタを作り、
最後に合体させて一つの作品に仕上げるという試み。

お題は『日本』。

このような形式でワークショップをするのは初めてだったので
・ワークショップの難易度は適切か? 
・材料道具に足りないものはないか? 
・ちゃんと時間内に完成できるか?
・楽しんで作ってもらえるか?
といろいろ心配ごとはあったのですが、
わずか半日でそれぞれのチームが素晴らしい作品を仕上げてくれて
想像を超える充実したワークショップになった!!と僕自身も達成感を感じることができました。

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制作中。真剣そのもの。

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完成発表!

ご縁をいただきました富士通ラーニングメディアの城能 雅也さん、NOSIGNERの太刀川 瑛弼さん
そして時間や材料などの制約の中、積極的に課題に取り組んで最大限の力を発揮してくれた受講生のみなさま、
本当にありがとうございました。

それでは、今回のワークショップからうまれた作品たちをご紹介いたします。

『夏祭り』
夏祭りからの連想で、はしゃいでいるこども、金魚すくい、ヨーヨー釣りというモチーフを設定。
3人とも異なる仕組みを使うことで動きの面白さもでています。

『時代劇』
寛永通寶をなげる銭形平次、千両箱を担いで走るねずみ小僧、桜吹雪をみせる遠山の金さん、
印籠をだす水戸黄門です。モチーフが渋い。笑 それぞれの人形がいい味を出しています。

『花咲か爺さん』
おなじみの昔話がモチーフ。ここ掘れワンワンの犬、灰をまくおじいさん、そして枯れ木に桜が咲く様子が
表現されています。犬の脚に使われているリンク機構に工夫が凝らされていていい動きをしています。
完成発表の際、「話の中で(犬は途中でいじわる爺さんに殺されるため)ここ掘れワンワンと灰をまくお爺さんは同時には存在しなかったので、同時に存在させてあげたくて作った」という話が印象的でした。

『花鳥風月』
言葉からテーマを設定しようとチーム内で話合い、
海外の人に人気のある4文字熟語ランキングで2位の『花鳥風月』を選び、
『花』・・・花咲か爺さん
『鳥』・・・鶴の恩返し
『風』・・・風を起こす天狗
『月』・・・かぐや姫
というふうに1文字ずつに分け、
それぞれの漢字から連想した昔話をモチーフに発展させています。
モチーフの設定方法も、個別の作品も全体のバランスも素晴らしい作品です。

『夏祭り』
夏祭りの日に、少年がお神輿をかついで、意中の女の子と盆踊りをして
そのあと二人で花火を見にいくというストーリー設定からうまれた作品。
まず人形の作り込みの完成度が高い!そして暗闇に開く花火も、躍動感のあるお神輿も、
懐かしい盆踊りも、それぞれ仕組みの動きを上手に利用して、非常に効果的な表現を導き出しています。

あらためまして、素晴らしい作品を作ってくれたみなさま、どうもありがとうざいました!!

2017-08-09 | Posted in Blog, ワークショップ