Blog, おすすめの本

草枕

毎週楽しみにしていた
グールドの番組、今日が最終回でした。
グールドが愛読していたという
夏目漱石の『草枕』、
確か本棚にあったはず、
と探してみたらありました。
この本、大学生のとき、
一度読みかけて途中でやめたままになっていました。
実はそのときも、グールドの愛読書は『草枕』と
何かの本で読んだのがきっかけでした。
久しぶりに読み始めてみると
何となく以前より、話の世界に入れる気がします。
少しは大人になったということでしょうか。
まだ読み始めたばかりなので
油断できませんが・・・
僕が最も好きな小説の一つは中勘助の『銀の匙』です。
これも大学生のときに読みました。
映画、音楽などいろいろ趣味が近い友人が、
偶然同じ時期に、これを読んでいて
話が盛り上がったことがあります。
就職活動中だった彼は
面接までの時間潰しにマクドナルドで読んでいたら、
ある場面にさしかかったとき
「これ以上読んだら泣いてしまう」と本を閉じて
窓の向こうを見て心を落ち着けたそうです。(笑)
そういう僕も、
「そうそう、あの場面ぐっとくるよね~」と
話しているうちに、
思い出し泣きしそうになり焦りました。
ちなみに、この友人は
先日、お米を土産に遊びにきてくれた彼です。
もし僕に文才があったなら彼を主人公にして
あのエピソードを小説にしたかった。
タイトルは『米をかついで三千里』。

2008-05-28 | Posted in Blog, おすすめの本